コスモスポーツ

コスモスポーツは1967年5月30日に日本の自動車メーカーのマツダ(当時は東洋工業)が発表した、ロータリーエンジンを搭載した世界最初の市販車です。
ただ当時は自動車メーカーのロータリーエンジン実用化研究失敗と、撤退が相次いでいた時代です。
その為世間ではロータリーエンジンに懐疑的な見方が多く、発表されたコスモスポーツもその耐久性などに疑問符が投げかけられていました。
自分達が実用化出来なかったロータリーエンジンを、工作機械メーカー上がりで戦後三輪トラックで一山当てたマツダが実用化に成功したことに対する、他の自動車メーカーのやっかみもあったと言われています。
しかし発売の翌年の1968年コスモスポーツはその過酷なことで有名なドイツ・ニュルブルクリンク84時間耐久レースに出場、見事完走した上に上位入賞を果たしました。
これによりロータリーエンジンに対する不安や懐疑的な見方は解消してコスモスポーツは若者を中心に高い関心を呼び、同時にロータリーエンジンも新しい自動車エンジンとして広く認知される様になりました。
コスモスポーツは全長4,140×全幅1,595×全高1,165mm(初期型)のコンパクトなボディを持つスポーツクーペで、伸びやかな直線のボディラインが魅力です。
搭載されたロータリーエンジンは491ccの排気量を持つローターをふたつ組み合わせた2ロータータイプで、以後マツダのロータリーエンジンはこの2ロータータイプが標準になりました。
マツダはこのロータリーエンジンによって最高出力は110psという、当時の2000ccクラスのレシプロエンジンに匹敵する数字を半分の排気量のエンジンで生み出しました。
コスモスポーツはそれだけでも大きな驚きでしたが、それ以上に皆が驚いたのはその走りでした。
あっという間に最高時速まで吹き上がって行くパワー、それでいてまるでモーターの様なエンジン音の静けさは正に「新世代のエンジン」という名にふさわしいものでした。
このコスモスポーツこそは自動車史に残る名車のひとつと言えるでしょう。
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