スズキRE-5

スズキRE-5は1973年に日本のスズキ(当時は鈴木自動車工業)が開発した、ロータリーエンジンで走る日本で最初の量産型バイクです。
1970年当時ロータリーエンジンは「新世代のエンジン」、「次世代のエンジン」などと呼ばれて注目され、当時国内の二輪車メーカーではスズキだけでなくホンダ、ヤマハ、カワサキなどが相次いで試作車を発表しました。
しかしロータリーエンジンを二輪車に搭載するには当時の技術レベルでは様々な難問があり、結局市販に漕ぎ着けたのはスズキRE-5だけでした。
ただその当時の日本国内では排気量750cc以上のバイクは販売出来ませんでした。
ところがスズキRE-5に搭載されたロータリーエンジンは排気量換算をすると750cc以上になる為国内では販売することが出来ず、その為スズキRE-5は輸出専用車となりました。
搭載されたロータリーエンジンは1970年スズキがドイツのNSU/ヴァンケル社と技術提携して開発したシングルローター、単室容積497cc、出力62ps(馬力)のヴァンケル型ロータリーエンジンです。
レシプロエンジンとロータリーエンジンは構造が全く異なりますので、このエンジンの単室容積497ccというのはレシプロエンジンに換算すると排気量750cc以上になるわけですね。
車体デザインはイタリアの著名なデザイナージョルジェット・ジウジアーロによる斬新なデザインで、車体仕様は全長2,220×全幅870×高さ1,170mm、重量230kg、燃料タンク容量17?などです。
スズキRE-5開発の狙いは「レシプロエンジン車の750ccクラスと同等以上の性能を有するツーリングモデル」ということでしたが、開発されたモデルはその狙いに十分に応えるものでした。
輸出先でもツーリングモデルのバイクとして専門家やユーザーからは高く評価されましたが、当時のロータリーエンジンの最大の弱点である燃費の悪さはどうにもならず、おりからの「オイルショック」とも重なって販売面では低迷しました。
スズキRE-5の生産販売期間は2年間でしたが、結局その間の輸出台数は合計で約6,000台に留まりました。
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