Ro80

Ro80はロータリーエンジンを開発したNSU社(エヌ・エス・ウー)が1967年に販売を開始し、その後1977年まで10年間生産されたロータリーエンジン搭載の4ドアセダンです。
搭載されているロータリーエンジンも先に1974年から1975年まで1年間だけNSU社が販売していた、ヴァンケルスパイダーのシングルローターエンジンと異なり、2ローター方式の新型エンジンでした。
この2ローター方式のエンジンの実用化は、同じ様にロータリーエンジンの研究開発を進めていたマツダに次ぐものです。
ちなみにマツダも1967年5月30に2ローターのロータリーエンジンを搭載した最初の市販車、コスモ・スポーツを発売開始しています。
このRo80は発売当初は非常に評価が高くその優れたデザイン性なども相俟って、発売翌年の1968年にはヨーロッパの「カーオブザイヤー」を受賞しました。
しかしこのRo80は見掛けの斬新さとは裏腹に、発売後すぐにロータリーエンジンの故障続発のトラブルに悩まされることになりました。
クレーム対応とエンジン交換に追われ多額の損失を出したNSU社は、1969年遂にフォルクスワーゲン社の参加に入り、系列のアウディ社に経営統合されました。
その結果世界で初めてロータリーエンジンを開発したNSU社は皮肉にもロータリーエンジンに足を引っ張られて消滅することになり、Ro80はNSU社としての最後の生産車になってしまいました。
ただNSU社はアウディに吸収されてもRo80という車自体の生産販売はその後も続き、問題になっていたロータリーエンジンも改良されてトラブルは無くなりました。
しかし一度失墜したRo80のブランドイメージは回復せずその後も販売は低迷しました。
そして結局1977年4月に発売中止になりましたが、1967年の発売開始以来10年間の販売台数はわずか37,204台でした。
これはほぼ同じ時期にコスモ・スポーツを発売し、その後コスモシリーズからRX-7、RX-8とロータリーエンジン車の拡大を続けて来たマツダとは大きな落差です。
- 次のページへ:バンビーン・OCR1000
- 前のページへ:ヴァンケルスパイダー
ロータリーエンジンSPIRITSは、ロータリーエンジンを楽しみましょう!
ピックアップ!:コスモ
マツダが世界で最初に市販車として発売したコスモスポーツは、1967年から1972年まで生産されました・・・
