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ヴァンケルスパイダー

ヴァンケルスパイダー

現在のロータリーエンジンはドイツのフェリックス・ヴァンケル博士と、同じくドイツの自動車メーカーNSU(エヌ・エス・ウー)社(現在は吸収されてアウディ)が共同で開発したもので、日本のマツダなどもその当時このNSU社の特許を使ってロータリーエンジンを研究開発しました。

「ヴァンケルスパイダー」はロータリーエンジンの発明者のヴァンケル博士の名前が冠されていることからも想像がつく様に、ロータリーエンジンの本家本元のNSU社が1964年に発売した、世界で初のロータリーエンジンを搭載した乗用車です。

ヴァンケルスパイダーの車体仕様は「ボディタイプ:2ドアコンバーチブル」、「乗車定員:2名」、「全長3,580×全幅1,520×高さ1,235mm」となっています。

尚、コンバーチブルというのは屋根付きと、オープンカーの切替が出来る車のことを言います。

搭載するロータリーエンジンは初期型の場合、シングルローター550cc、50ps(馬力)でしたが、後期型では出力が54ps(馬力)にアップされました。

現在のマツダのRX-8に搭載されたロータリーエンジンに比べるとひ弱ですが、その当時のエンジン出力としては同型の乗用車に搭載されたレシプロエンジンと比べて約2倍の出力でした。

しかしこのヴァンケルスパイダーはローターのアペックスシールの磨耗や、大量のエンジンオイルを必要とするなどロータリーエンジン特有の欠点を持っていました。

その結果トラブルが多発し更にそれは後継車のRo80まで尾を引き、NSU社はトラブル対応に翻弄されることになりました。

結局NSU社は経営不振から1969年にアウディ社に吸収合併されましたがその経営不振に輪をかけたのが、このヴァンケルスパイダーと後継車のRo80のトラブルだったと言われています。

ただヴァンケルスパイダーは1967年に生産中止されるまでに2,375台しか売れていないので、どちらかと言えばテスト車の様な位置付けの車でした。

そしてそこでロータリーエンジンの欠点が解決出来なかったことが、その後のNSU社と日本のマツダの差になったのでしょう。

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